お茶と料理vol.1「お寿司には日本茶(緑茶)」が大事な理由
日本茶、紅茶、ほうじ茶、中国茶、ハーブティ、コーヒーなど、お茶にはいろいろな種類がありますが、その土地で飲まれるのは実はそれぞれ理にかなっているんです。なぜなら気候や文化によるものも多いのですが、私たちの生活に密接に関連する例をあげると例えば「食習慣」です。食べ物とお茶はとても重要な関係があります。
■お寿司のあがりは、やっぱり緑茶(日本茶)
和食(日本食)には、生ものがよく使われる傾向にあります。代表的なものにお寿司やお刺身などがありますね。料理で煮たり焼いたり、熱を加えることで殺菌されますが、生ものには雑菌が含まれています。そのため、殺菌効果が高い「緑茶」が飲まれてきた、と言われています。緑茶に多く含まれるカテキンは殺菌効果が高く、生ものの雑菌を殺してくれると考えられてきたからです。もう少し具体的に解説すると、ブドウ菌や腸炎ビブリオ菌など、食中毒の原因となる菌を抑え、腸内のビフィズス菌などの善玉菌を増殖する効果があると言われています。お寿司をお吸い物と召し上がった後などでも、やっぱり最後の仕上がりにはゴクッと日本茶でしめると良いのです。ちなみに世界では緑茶といえば、中国緑茶がはるかに流通量が多いため、海外からみると緑茶といえば中国産の緑茶がメジャーです。でも中国の緑茶は、同じ茶の樹の葉を使っても、製法が違います。中国緑茶と日本の緑茶では、求める香りと味が違うためです。そのため、含まれる成分も違います。中国緑茶は日本の緑茶ほどビタミンCは含まれていないので、やっぱりお寿司には「日本の煎茶」が一番が相性がよいです!
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