ハーブティー「オレンジピール」の栄養成分・効能・効果
3.オレンジピール(Orenge Peel)
オレンジピールとは、その名のとおりオレンジの皮(ピール)のことです。オレンジはビターオレンジとスイートオレンジがあります。スイートオレンジは果肉が甘い品種でビターオレンジは果肉に苦味があり、酸味が強いため生食には向かない品種です。オレンジピールは薬用植物として古くからハーブティーや漢方の生薬として使われています。しかし、果物の皮のため、虫がつきやすくその生産工程は難しいので有機栽培で栽培されたものから殺虫剤を使用した洗剤原料までグレードには大きな差があるハーブティーのひとつです。オレンジピールはビタミンCが豊富でフルーティーで甘くさわやかな香りがあります。この香りにはリモネン、リナロール、テルペネオールが含まれています。またフレーバー(風味)も甘味、酸味、苦味を持ち合わせており、抽出時間によってもその抽出される成分に差が出やすいハーブティーでもあります。そのほか、クエン酸や食物繊維のペクチン、フラボノイドも豊富に含まれています。日本では鹿児島県、愛媛県など温暖地で栽培され、現在では多くの品種があります。漢方の陳皮では、完熟した果実を陳皮、未熟果を青皮、幼果を枳実(からたちみ)といわれます。ティーウェリストのテキストにもよくでる「神農本草経」にも収載されています。日本のウンシュウミカンは鹿児島県長島で約500年前に偶発実生により発生したといわれています。その後、明治時代に柑橘栽培全域に広がっていきますが、オレンジピールは香辛料やソースの原料、薬味など料理や調味料にも幅広く利用されているハーブです。
別名:陳皮(生薬名),ウンシュウミカン
原産地:インド
植物分類:ミカン科
使用部位:果皮
栄養成分・効能・効果:鎮静作用、利尿作用、不眠症改善作用、健胃作用、去痰、駆風(腹部膨満感の改善)、食欲不振の改善
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