ハーブティー「フェンネル」の栄養成分・効能・効果
26.フェンネル(Fennel)
フェンネルティーを活用されてきた歴史は大変古く、最も古くから活用されてきたカモミールティーなどと並ぶハーブティーのひとつです。フェンネルは古代エジプトのパピルスの書にも記されているほどです。ことわざに「フェンネルを前にして摘まないのは愚か者」といわれるほど、その豊富な効能や効果が人々を魅了してきたハーブティーです。
フェンネルの語源は古代ギリシャ語で「痩せる」を意味する「マラスロン」といわれ、古くから肥満解消のハーブとしても用いられていたようです。むくみや水太り、便秘や腹痛にも効果的だといわれています。フェンネルのハーブティーは授乳中の産後のママが飲むと母乳の分泌を促し乳児の疝痛を静める効果もあるといわれます。ただ、痩せる作用や母乳の出をよくするなどといっても同じハーブティーばかり飲むよりいろいろなハーブティーを時間帯や気分で使い分けたり、ブレンドハーブティーにして飲むことをおすすめしております。フェンネルが日本にはいったのは中国を経て9世紀以前に渡来しました。ヨーロッパではフェンネルの葉のことを魚のハーブとも呼んでいます。魚の生臭いにおいやサバなどのにおい、肉料理などを消す矯臭効果もあります。
(ティーウェリストが教えるポイント:悪いにおいのことを「におい」、いいにおいのことは「香り」といいます)
フェンネルのハーブティーは種子の部分を使われますが、種子はハーブティーのほか、魚、肉料理、ピクルス、ソーセージやジン、ワインの風味付け、パンの生地に練りこんだり、お菓子にも使われます。またスープやシチューにも使われます。その他口臭を消す作用からインドではフェンネルシードに砂糖をまぶしたものがカレー店のレジにおかれており、お店をでるときにフェンネルをひとつまみ口にいれて口臭を消すために置かれています。その他歯磨き剤などにも利用されております。
フェンネルの和名「ウイキョウ」は漢方薬の原料名で使用されており、芳香胃腸薬、駆風薬、去痰剤として利用されています。ヨーロッパでは目の炎症や腎臓結石、膀胱炎や母乳の出をよくするためにも利用されております。
別名:ウイキョウ
原産地:地中海、西アジア原産
植物分類:セリ科
使用部位:種子
栄養成分・効能・効果:肥満解消、むくみ改善、便秘改善、食欲不振の改善、母乳分泌促進、胃酸過多の改善、腸内のガス排出
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