ハーブティー「シナモン」の栄養成分・効能・効果
13.シナモン
シナモンハーブティーは、スパイスとして利用されてきた歴史は長く、古代エジプトや中国、ベトナムにも自生しており、世界で活用されているハーブです。シナモンは世界三大スパイスのひとつです。シナモンは旧約聖書にも香料として掲載されており、エジプトでは高い殺菌作用や防腐作用からミイラを保存する薬剤として用いられたといわれています。また中国原産はシナニッケイ、近縁種でセイロン原産のセイロンニッケイがあります。セイロン原産のシナモンは甘みと香りが強く辛みはありません。中国原産のシナモンは香りは強く、辛みがあります。一般に製菓やハーブティーとして使われるのはセイロン原産がおすすめです。生薬などの薬の原料ではシナニッケイを使います。シナモンはクスノキ科の常緑低木または高木の木で枝や葉にも独特の香りを持ちます。中国産のシナモンを「Chinese cinnamon」といいます。学名はchinamomum cassia Blumeです。chinamomumは桂皮のギリシャ名です。cinein(巻く)+amomos(申し分ない)と考えられ巻曲する皮の形と芳香を称えた名のことです。またcassia(カシア)は香料植物の桂皮につけられた古代名で、ヘブライ語のgasta(皮を剥ぐ)が語源です。
セイロン原産の学名はchinamomum verumです。日本でも沖縄で一部栽培されています。日本でシナモンは享保年間(1716~36)に渡来したといわれており、京都の八つ橋に使用されたり、精油も食品の香料などにも利用されています。生薬では樹皮(桂皮)や未熟果実(肉桂子)を薬用とします。
別名:ケイ、シナニッケイ、ニッケイ
原産地:中国、ベトナム、インド、セイロン(スリランカ)
植物分類:クスノキ科
使用部位:根皮、樹皮
栄養成分・効能・効果:中枢神経の興奮を静める、血行促進、強壮作用、水分代謝の調節、発汗作用、解熱作用、殺菌作用、健胃作用
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